■お葬式見学
これが今回の旅のメインイベントです。
お葬式見学が旅の目的というかわざわざ山奥まで出かけて、不謹慎というか何と言うか。しかしトラジャの人にとってお葬式は人生で一番のハイライトなんです。お葬式のためにせっせとお金を貯めておくそうですが、なにせものすごくお金がかかるので、貯まるまで5、6年先になることも珍しくない。そんな一大イベントなんです。とにかくその文化の違いに圧倒されます。
トラジャのお葬式を見学したい人は、ラマダン明けの休暇(2011年なら8月30日~)か年末年始に旅行しましょう。帰省でたくさん人が集まる時期にお葬式をするからです。たくさん人が集まって故人をおくることはウェルカムなので行けば快く見学させてもらえます。お礼には煙草を1,2カートン持って行きます。ガイドさんに「ガイドブックによっては砂糖が良いと書いてあるけど、それはあまり良くない。煙草が一番良い」と言われました。
葬儀の前にパレードです。故人の人形や棺、生贄の乗ったトラック、一族郎党、とにかくすごい行列で村を練り歩きます。車に通し番号が振ってあったのですが、100を超えてました;;
そんなわけで大渋滞になるので、我々は早めに車を降りて葬儀会場まで歩きました。会場の集落には特設席?がずらっと。近隣の人たちがみーんな集まるからこの特設席の設置だけでも大変だろうな。
故人のポスター。雇われたカメラマンとかいて、本格的に映像を残しておられました。
広場に石柱の並んだ葬儀場があり、早くも生贄の水牛や豚がつながれています。
故人を模して作られた人形。タウタウと言います。このお葬式は喪主の母君のお葬式ですが、もっと以前に亡くなっている父君もいっしょにおくっていらっしゃいました。
お棺。おそらく既にミイラになっておられることと思います。
生贄の水牛。アルビノの水牛は珍重されていてとても高級なんだとか。
子供たち、男性チーム、女性チームに分かれて、歌や音楽でおくります。
生贄を殺すところはやっぱり怖くて私は見れませんでした。夫は見学していましたが、神聖な儀式ですので怖いという思いはしなかったらしい。その後料理になってみんなに振舞われました。ジャカルタでもイスラムの犠牲祭にはヤギが大量に殺されて貧しい人から順番に分け与えられるんですが、そうやって動物の命を貰って生きていることに感謝するんですね。確かに血まみれのヤギを見たときは当たり前に動物を食べていることを申し訳なく、そして感謝する気持ちになった。今回の儀式にも目を背けてはいけなかったのかもしれない。
ところで、途中でガイドにトイレどこ?って聞いてみたら、そこらへん(外でしろ)って言うんですよ。えーーーーーーそれは無理と思ってずっと我慢して本当つらかった;;しかもいつ始まっていつ終わるかもわからなくて、延々6時間くらい居たので本当きつい。ドライバーも気の毒に、時間の見込みをガイドが知らせなかったので、ランチも取らずにずっと待っていたらしい。そのことで電話で話しているのが聞こえてきて。ドライバーがガイドに対して怒ると、ガイドは「客が居たいと言ったから」とかって私たちのせいにしてるんですよ!インドネシア語だからわからないと思って好きなこと言ってる…あーあ。
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